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糖尿病関連の新聞記事の紹介


●北國新聞 2003年8月7日

予備軍含め1620万人

糖尿病 高年令者中心に急増(厚生労働省調査)

 厚生労働省は6日、糖尿病が「強く疑われる人」は約740万人、予備軍に当たる「可能性が否定できない人」を含めると、成人の6.3人に一人に当たる約1,620万人に上るとする2002年の糖尿病実態調査の速報値を発表した。
 1997年の前回調査に比べ、患者が含まれる「疑われる人」は50万人、予備軍を含めた全体では250万人の増加。特に高齢者や予備軍の増加が目立ち、同省は「食生活改善や運動などの啓発活動を強化する必要がある」としている。
 一般に、食生活の欧米化や高齢化で血糖値は年齢とともに上昇するため、専門医は「この影響が出ているのでは」と指摘する。ただ、前回調査とは年齢構成に差があり、厚労省は今後詳しく評価するとしている。
 調査は昨年11月、二十歳以上の5,792人を対象に実施。糟尿病の治療中か、糖尿病の指標になる血中の糖化ヘモグロビン濃度が6.1%以上の「強く疑われる人」は740万人。年齢別では、男女とも60歳未満でやや減やしていたが、70歳以上の男性は21.3%と前回から10ポイントも急増した。
 一方、(糖化)ヘモグロビン濃度が5.6−6.1%の予備軍は880万人。女性はほぽ全年齢層で増加していたが、男性は働き盛りの30、40代で減少。不景気による生活の変化を原因に指摘する声もある.
●北國新聞 2003年8月10日 「社説」

自己管理で「予備軍」減らそう

【増える糖尿病】
 日本人の成人の」6.3人に一人が糖尿病の恐れがあるという。厚生労働省の昨年の調査によると、糖尿病が「強く疑われる人」は約740万人、「予備軍」を含めると約1,620万人にのぽった。さらに増加が懸念され、積極的な自己管理が求められる。
 糖尿病患者の増加は、食生活の変化や高齢化の影響が大きいとされ、5年前の調査に比べると患者を含めた「強く疑われる人」が50万人、予備軍を含めた全体では250万人も増加した。2010年には「強く疑われる人」が1,080万人に違するとの試算もある。
 国や自治体は2010年の患者数を1,000万人に押えることを目標に、食生活の指針を作り、各地で糖尿病教室などを開いてきた。だが、「疑われる人」で、治療を受けている人は5割に過ぎない。放置すると腎臓病や神経、血管障害などの重大な合併症を引き起こすことがあり、失明や透析が必要となるケースが増えている。自覚症状が乏しいため、症状が悪化してから気付くことも多く、糖尿病の正しい知識を持つことが大事である。
 対策の主な柱は生活習慣の改善と検診、事後指導である。適切な食事や運動で新規患者はかなり抑えられるとされ、検診は治療のきっかけになる場合が多い。今回の調査では、「糖尿病が疑われる人」のなかで、検診を受けたことがない人の89%は治療を受けていなかった。地域や職場の検診を徹底させる必要がある。近年は血糖値の自己測定器も普及し始めており、自らが予防に取り組むことが第一である。
 人口10万人あたりの2001年の糖尿病の死亡率は石川県10.6、富山県11.9で、ともに全国平均の9.6を上回っている。両県とも計画を掲げて対策を進めており、自治体のなかで輪島市の場合は、市や医師、栄養士、教員などで専門部会を作っている。住民、行政、病院、学校などが連携して受診率向上や糖尿病教育などを進めようというものだが、各自治体ごとに地域の実情に応じて、きめ細かく取り組んでもらいたい。
 治療費の問題も大きく、2001年度の糖尿病の治療費は一兆一千億円を超えた。まずは望ましい食事と運動を心がけ、自らの健康を守っていきたい。
●北國新聞 2004年1月26日 (17ページ)

◎カラダ最前線 糖尿病患者の実態調査
治療中でも「良好」は3割

 全国に700万人近くいるとされる糖尿病患者。その過半数が未治療で問題とされるが、既に薬物子台療を受けている患者でも良好な状態を維持できているのは三割程度にすぎないことが、富山医科薬科大第一内科の小林正教授らによる患者実態調査で浮き彫りにされた。

●6500の症例
 小林教授は「治療中の患者でも“良好”と“まあまあ”を合わせて半分ぐらい。糖尿病患者全体で見ると、75%が放ったらかしか、コントロールがよくない状態だ」と指摘している。
 調査は昨年の7〜10月、全国の医師を対象に、肥満などが原因で起こる2型糖尿病患者の治療法について聞き、約6500症例を集めた。
 治療法の内訳は食事・運動療法のみが16%、経口剤単剤34%、複数の経口剤27%、経口剤とインスリン注射7%、インスリン注射のみ16%だった。
 患者の状態の把握には「Hb(ヘモグロビン)A1c」を使った。
 「これは赤血球の中にあって、ブドウ糖と結合しているヘモグロビンの占める割合で、パーセントで表示し、血糖値が上がると上昇する。一時的な血糖値ではなく、過去1〜2カ月の平均的な血糖状態をよく反映する優れた指標で、正常値は5・8%以下。できるだけ、7から6.5%以下にしたい」(同教授)

●薬物療法中でも
 食事・運動療法だけを行っている軽度の患者を除く約5400人を見ると、平均64歳でHbA1cの平均値は7.2%。一番望ましい6.5%未満は30.6%にとどまり、6.5%以上は69.4%だった。
 「つまり、薬物療法を実施している患者でも約30%しか、よい状態を守れていない。医療のレベルアップが必要だ」(同教授)
 薬剤の用い方で分けると、経口剤を一つだけ服用している患者のコントロールはよかったが、ほかはよくなかった。罹病期間が長いほどHbA1cが上昇していた。

●年齢など考慮も
 小林教授は「全般的に基本的な治療が守られていない。積極的なインスリンの導入を検討する必要があると思う」と指摘。その上で「インスリン導入時期については結構難しい。病気の段階だけでなく、年齢や病状も考慮する必要がある。若くてHbA1cが8%以上なら、導入を考慮すペきだろう」と話している。
 HbA1c検査は、費用が血糖値検査の約十倍かかるのが難点という。

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糖尿病は血糖値が高くなる病気
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糖尿病は早期発見が難しいから、定期的な血糖値の検査値を把握して対処すること
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1型糖尿病とは、インスリン依存型糖尿病
2型糖尿病とは、インスリン非依存型糖尿病
日本人の糖尿病の約9割が2型糖尿病といわれる
2型糖尿病(インスリン非依存型糖尿病)は、おもに食事療法と運動療法で血糖値の正常化を目指す
妊娠糖尿病は、新生児へ影響を与える可能性が高いので要注意
ただし、妊娠糖尿病の多くは一時的なもので、出産後は正常化するが、数年後に本格的な糖尿病になるケースがある
怖いのは糖尿病の合併症
糖尿病の三大合併症とは、「糖尿病網膜症」「糖尿病腎症」「糖尿病性神経障害」
糖尿病網膜症は、単純網膜症→前増殖網膜症→増殖網膜症へと進行し、手遅れとなると失明することもある
糖尿病腎症は、腎臓の血管に障害が起こり、老廃物の濾過が出来なくなる。やがて尿毒症を起こし、透析を行なわないと生命が失われるまでに悪化する
糖尿病腎症は、相当進行しないと自覚症状が現れない
糖尿病性神経障害は、三大合併症の中で最も早く症状が現れる合併症
糖尿病性神経障害は、無自覚低血糖、無痛性心筋梗塞、突然死などの重大な障害を起こす
糖尿病の慢性合併症の代表的なものとして、心筋梗塞・脳梗塞・糖尿病性壊疽
糖尿病そのものが遺伝する訳ではないが、糖尿病になり易い体質が遺伝する
糖尿病の引き金には、過食や肥満、運動不足、ストレスなどの環境要因がある
糖尿病診断の為の検査には、「尿糖」「血糖」「グリコヘモグロビン(HbA1c)」「ブドウ糖負荷試験 」「尿ケトン体」
糖尿病の合併症を調べる試験には、「眼底検査」「尿タンパク」「尿中微量アルブミン」「胸部X線」「腹部超音波検査」「心電図検査」「神経学的検査」
子供と若者の2型糖尿病が増えている
糖分を多く含む清涼飲料水を飲み過ぎて、急性の糖尿病になる子供が増えている
高校生くらいから青年期の糖尿病を特別に「ヤング糖尿病」と呼ぶ
「ヤング糖尿病」は、症状の進行を左右する大きな転換期となる為、特別の呼び方をしている
糖尿病は治らないが、コントロールできる病気
糖尿病の治療効果を上げるのは、患者自身の自己管理につきる
糖尿病の治療の基本は食事療法
体重の増減は、糖尿病治療の効果をチェックする目安になる
糖尿病になると身体の抵抗力が低下するので、感染症に注意する
糖尿病治療には、家族・同僚・友人の理解も必要 過食や飲酒に用心
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